片岡健
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片岡健ノンフィクションライター

出版社リミアンドテッド代表。著作に、「平成監獄面会記」、同書が塚原洋一氏によりコミカライズされた「マンガ 『獄中面会物語』」(共に笠倉出版社)など。

「ロス疑惑」元被告人・三浦和義氏が無実の訴え「検事自身が2人組の犯人の目撃者に会い調書も取っていた」

公開日: 更新日:

 だが、84年に週刊文春が事件の真相について、三浦氏による保険金殺人だった疑いがあると報道すると、事態は一変した。あらゆるメディアが後追いし、凄絶な報道合戦を展開。三浦氏は真っ黒なイメージになり、のちに裁判で無罪とされた時は日本中が驚いた。

 私が三浦氏に取材を申し込んだのは、事件の真相を本人に聞いてみたいと思ったからだ。内心、「本当はやってるんだろうな」と思っていたが、取材前に下調べをする中、犯行を否定する事実もいろいろあることを知り、印象が変わった。そして取材当日、立て板に水の話しぶりで無実を訴える三浦氏に、私は圧倒された。

「僕は一美の死亡保険金1億5500万円を一切使わず、娘のために定期預金にしたり、国債を買ったりして全部残していたんですよ」

「僕が撃たれたのは陰部のすぐそばです。実行犯とされた大久保美邦くん(三浦氏と共に無罪確定)は銃の素人なのに、そんな場所を撃たせませんよ」

「当時、僕と寝たという女性が10人くらいメディアに出てきましたが、全員会ったこともない人でしたよ(笑)」

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