尹錫悦大統領を襲う「韓米の女難」 夫人は検察に聴取され、元CIA分析官の韓国系美女も逮捕

公開日: 更新日:

バイデンと3人揃って撤退へ?

 一方、米連邦検察が外国代理人登録法違反容疑で起訴したのは、北朝鮮専門家として知られる外交問題評議会上級研究員のスミ・テリー氏。韓国系米国人だ。訴状などによると、CIAを退職後の2013年以降、韓国の外交部や国家情報院の要請に応じて米当局者との面談を手配したり非公開情報を提供し、その見返りに高級ブランド品や裏金を受け取った疑いが持たれている。有罪になれば実刑。尹外交に影響を及ぼす公算大だ。

「対北強硬の尹氏は核開発をほのめかし、米国の不信を買っています。1979年に朴正煕大統領が側近のKCIAトップに暗殺されたのは、在韓米軍の一部撤退による安保危機懸念から極秘裏に核兵器開発を進め、虎の尾を踏んだからだと言われたものでした。テリー氏の立件は尹政権にクギを刺す狙いが透けて見える。テリー氏に近いとされる米国務省高官も突如辞任。11月の米大統領選が迫る中、駐米外交官らは身動きが取れなくなっています」(辺真一氏)

 バイデンをよりどころに外交安保で立ち回り、政権浮揚を狙う尹と岸田はウリ二つ。2人の撤退も近づいている。

  ◇  ◇  ◇

 おそよ1カ月前、北朝鮮が韓国に「汚物風船」を大量に飛ばし、対応に追われる韓国は対抗措置のレベルを引き上げ、北朝鮮が最も嫌がる宣伝放送の再開を決定。南北軍事境界線付近に大型の拡声器を設置し、流し始めた。

 朝鮮半島の絵に描いたような安全保障のジレンマの様子は、●関連記事【もっと読む】に詳しい。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 3

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  4. 4

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  5. 5

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  1. 6

    自民党の断末魔が聞こえる…タカ派の高市早苗氏&パワハラ気質の茂木敏充氏「ポスト石破」にまさかの浮上

  2. 7

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  3. 8

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  4. 9

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  5. 10

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」