無敵の大統領がまき散らす陰謀論という“毒薬”…米国はいずれ、我々が知る国ではなくなるかもしれない

公開日: 更新日:

■米国民の41%が陰謀論を信じている

 調査会社ユーガブが23年11月に実施した世論調査では、米国民の実に41%が「世界は闇の団体や個人に操られている」と信じていた。また「20年選挙で票の集計機械が不正操作された」「民主党幹部らが子どもの売買春に関与している」を信じる回答も30%前後に上る。

 現在のトランプは無敵だ。大統領選挙と同時に行われた議会選で、連邦上下院を共和党が握り、最高裁判所も保守派が多数を占める。

 従順な側近に囲まれたトランプには第1次政権のような有能なブレーキ役がいない。

 連邦議会襲撃や選挙への不正介入、売春の口止めなど約90の重罪で起訴、一部で有罪判決をうけながら、トランプはすべてを「政治目的の魔女狩り」とラベル貼りしたゴミ袋に投げ入れた。

 そして「自分を陥れた」として政敵や司法関係者に対する刑事訴追の準備を進めている。襲撃事件で逮捕、収監された自分の支持者らを「政治犯」と呼ぶトランプは就任初日に、彼らに恩赦を与えた。それは米国が守ってきた正義の理念崩壊の序章を意味する。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風