玉木代表が描く国民民主パワハラ問題の“火消しスケジュール” 真相究明より参院選への影響最小化を優先

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 23日に投開票された全国の市議選で国民民主党が絶好調。静岡市の清水区、葵区選挙区や、東京・小金井市、茨城・北茨城市、長崎・諫早市で5人の公認候補がトップ当選した。奈良・香芝市でも推薦候補が1位と勢い十分だが、このまま夏の参院選まで維持できるか。最大の懸案は千葉県連のパワハラ問題だ。

 目下、党本部主導で調査を進行中。ところが、いつまでに結論を出すのか、という点について、日刊ゲンダイ記者が玉木代表に会見で聞いても「できるだけ早期に」「ダラダラやるつもりはない」と答えるのみ。丁寧に聞き取り調査するために、ある程度の時間を要するのは分かるが、メドすら示さないのは不可解だ。

「玉木さんの中では、既にだいたいのスケジュールはできているはずです」と言うのは国民民主関係者だ。

「最も重要なのは、参院選への影響を最小化すること。今回、トラブルがあった千葉県連は、千葉選挙区に元NHK記者の小林さやかさんの擁立を決定。パワハラを訴えられている岡野純子衆院議員(前回衆院選で千葉5区から出馬し比例復活)もNHK松山放送局でアナウンサーを務めた経験があり、小林さんとは経歴がかぶる。玉木さんとしては、何とかパワハラの印象を払拭したい。そのために調査の結論を出すベストタイミングは、5月の連休前とみられています。岡野さんに一定期間の『役職停止』といった軽い処分を下し、連休を挟めば世間は忘れると踏んでいるのでしょう。それまでは、なるべく岡野さんを表に立たせず、頭を低くする戦略を取るはずです」

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