自民がすがった“進次郎効果”は幻想だった…東京都議選「応援」選挙区は3勝7敗と負け越しの衝撃
参院選まで話題が持たない
考えてみれば、昨年の衆院選でも進次郎氏は選対委員長として全国を行脚したが、人気の割にはさほど集票効果はなく、自民は大惨敗を喫していた。当時から進次郎氏の応援演説には効果がないことが明白だったわけだ。今回、都議選で負け越すのも当然といえば当然の話である。
「特に良くなかったのは、進次郎さんが裏金議員2人の支援に入ったことです。1人は当選し、もう1人は落選しましたが、見え方は良くない。クリーンなイメージを売りにしているのに、『進次郎さんは裏金を容認するのか』と受け止められかねませんからね」(都政関係者)
参院選でも進次郎効果はほとんど期待できなそうだ。
「農相として連日、飛び回っている姿がメディアで報じられた結果、内閣支持率は上がりました。ただ、その効果がいつまで続くかは不透明です。何しろ、参院選までまだ1カ月近くあるわけですから、そのうち飽きられてしまう可能性がある。コメの話題が下火になってしまうと、自民は特段、選挙で打ち出す“ネタ”もなくなる。ただの農相である進次郎さんを表に出して、どこまで得票につながるのか。大きな期待はできないでしょう」(自民党関係者=前出)
周囲がもてはやしているから何となく勘違いしがちだが、進次郎効果など“幻想”ということだ。有権者の目はそんなに甘くない。
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東京都議会議員選挙は終わってみれば自民党が第1党の座から滑り落ちた。【もっと読む】『石破自民は都議選惨敗で真っ青! 過去最低議席で都議会第1党から陥落…7.20参院選もボロボロ確実』…では、自民党のお先真っ暗の現状について伝えている。