“土砂崩れ”状態の自民党は参院選「ノルマ50」掲げるも…最新情勢は「与党過半数割れ」十分にあり得る

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過半数割れしたら石破首相には退陣論

 野党の競合はあるものの、今回は政権にとって逆風下の選挙。「死に票にしたくない」と、自民を打ち負かせそうな野党系候補1人に雪崩を打つ可能性もあり、自民が1人区で「15」を取るのは至難の業なのだ。

 加えて、都議選で初議席を得た後、政党支持率がうなぎ上りの参政党は、45ある全ての選挙区に候補を立てる。これが自民離れの保守票の受け皿になるとの見方もあり、自民にとっては得票を減らし、接戦区を落とす要因になり得る。

 政治評論家の野上忠興氏はこう言う。

「最新の世論調査でも自民党の支持率は低迷している。国民の政権を見る目は厳しく、トランプ関税をめぐっても『石破首相で大丈夫なのか』と不安。与党の過半数割れは絵空事ではなくなってきた。過半数割れしたら石破首相の退陣論が湧き起こるでしょう。ただ、少数与党で火中の栗を拾う人がいるのかどうか。一方、野党側でまとまって政権を取りに行く動きが出るのかどうか」

 2日の日本記者クラブ主催の党首討論会で、立憲民主党野田佳彦代表は、参院も少数与党になったら「政権交代の可能性が出てくる」と言った。本気度は疑われるが、それがスジだ。

  ◇  ◇  ◇

「公明新聞」が異例すぎる選挙分析…なんと公明党候補“全員落選”危機だとか。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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