自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も
「腰砕けになる連中が出てくる」
裏金議員の旧安倍派の連中もロコツだ。萩生田光一元政調会長、世耕弘成前党参院幹事長、西村康稔元経産相、松野博一前官房長官は4人で謀議。
萩生田氏が「署名集めの仕切り役になっている」(官邸事情通)という。西村氏はSNSで「選挙で3連敗した責任はうやむやにできないし、すべきでもない。ケジメは必要であり、とにもかくにも総裁選をやるべきだ」と迫ってみせた。
揃ってやたらと威勢がいいが、党内には一歩距離を置いた冷ややかな声もある。ある中堅議員が言う。
「『石破ヤメロ』と言っている議員は、誰が総理なら良いと考えているのか。少数与党で野党と折衝できる人物はそうはいません。折衝できなければ予算成立が滞る恐れもあるわけですが、そこまで考えているとは思えない。まあ『石破おろし』で署名した連中の名前は公表すべきですね。辞めろと言うなら最後まで責任を持つのが当然ですが、腰砕けになるヤツも出てくるのではないか」
国民不在の党内抗争に世論も嫌気がさしてきたのか、週末に実施された毎日新聞の世論調査で石破内閣の支持率が5ポイント上昇(24→29%)した。「次の首相にふさわしい人」のトップもナント石破首相だ。
さあ、自民党はどうするのか。
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25日の夜、官邸前で前代未聞のデモが繰り広げられた。「#石破辞めるな」と題した激励集会に500人ほどが集まった。政治状況は極めて流動的だ。●関連記事【もっと読む】『前代未聞「#石破辞めるな」デモに500人! 狭まる党内包囲網の裏で描かれる「続投」のシナリオ』で詳報している。