デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え
■不信任案提出は見込み薄
苛烈な誹謗中傷で、県議も消耗している。
「何かあればすぐ切り抜き動画をつくられてしまう恐怖心があり、議員の発言がトーンダウンしている。こんな状態で、健全な議論はできませんよ」(兵庫県議)
知事の“リコール”を求める県民の声が少なくないが、2度目の不信任案が提出される見込みは薄いという。
「県議からすれば、斎藤知事の再選がトラウマになっています。出直し選挙では、立花孝志氏が『2馬力選挙』を展開するなどイレギュラーがあり、今度はどんなことが起こるか予測できない。それなら、斎藤知事の公選法違反疑惑の捜査が進んでいるので、結果が出るまで様子を見るようです」(前出の大手紙記者)
対抗馬となる知事候補のめどが立っていないことも影響している。
「今度こそ勝ち切らなければなりませんが、斎藤知事を評価する有権者が一定数おり、それなりの候補を立てる必要がある。しかし、最大会派の自民党でも、適任者が見つかっていないようです」(前出の県議)
斎藤知事によって引き起こされた兵庫県政の混乱は、まだまだ続きそうだ。
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