「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪
主導権争いは“露出合戦”でもある。
萩生田氏が25日に自身のブログに「政治家の出処進退は自分で決める。私たちが先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は首相も共有していると信じる」と書き込んだことが報じられると、西村は27日、自身のX(旧ツイッター)に「(衆院選、都議選、参院選と)3連敗した責任はうやむやにできない」と投稿し、総裁選の実施を主張。29日は世耕氏がテレビで倒閣宣言。西村も29日、石破首相による戦後80年談話について「不要と考えている。無用な混乱を招く」と再びXに投稿した。3人揃って自己アピールに余念がない。
裏金事件で冷や飯を食らって「石破憎し」では一致しているものの、その先は高市政権を睨んでの「オレがオレが」で見苦しい。
■旧安部派内でも冷ややかな目
「メディアへの情報リークでも3人が牽制し合ってる。旧安倍派内にも彼らの言動に冷ややかな中堅・若手がいますよ。28日の両院議員懇談会では、旧安倍派の稲田朋美元防衛相が『党執行部だけの責任ではない。裏金問題のけじめがついておらず、安倍派の責任も大きい』と発言していた」(別の自民党関係者)