「石破おろし」と「三木おろし」はココが違う 自民党内ゲバの長期化と国民の辟易

公開日: 更新日:

三木おろしと比較すると石破は茶番

気迫が違った(三木武夫元首相)/(C)日刊ゲンダイ

 注目の両院議員総会は「総裁選前倒し」の成否に関心が移ったが、そう簡単に決められないだろう。首相の続投もわからないまま、未曽有の混乱が続く前代未聞の事態とその先を専門家はどう見ているのか。この党内抗争は滅びゆく末期症状の組織の典型。

  ◇  ◇  ◇

 昭和100年、戦後80年の夏は異例の猛暑と豪雨にさらされているが、政界の方も前代未聞の混乱が続いている。天候も民主主義も「経験したこともないこと」ばかりで、言い知れぬ不安が頭をもたげてくる。

 なかでも酷いのが自民党の内ゲバだ。本来ならば、戦後80年の節目に落ち着いて歴史を振り返り、新たな不戦の誓いを出すべきところだ。庶民が苦しむ物価対策を急ぎ、狂乱の米国と向き合うべく、各国と連携し、時代の転換に備えるべきだ。

 それなのに、この国では今月末に首相が誰かすらわからない。石破首相の進退も不明なら、引きずり降ろしたとして、次が誰になるのかも見通せない。あり得ないような混迷だ。 

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