小泉進次郎が総理・総裁なら「岸田外相」カムバック説…意外と本人はニンマリ
2012年、第2次安倍内閣で外相に起用された岸田は、在任期間4年8カ月にわたる戦後最長の記録を持つ。トランプ米大統領やプーチン露大統領との個人的な関係を重視したド派手な安倍外交の陰に隠れた存在だが、首相就任後は安倍政権下で悪化した対中、対韓関係の改善や戦時下のウクライナを電撃訪問するなど、米バイデン政権の対外政策に歩調を合わせた独自の岸田外交を展開した自負がある。
岸田が昨年秋、自民党総裁選で自ら敷いた政策路線の継承を条件に石破の支持に回ったことは周知の事実。本年5月には石破首相の特使として東南アジアを歴訪した。自らが首相時代に提唱した脱炭素・再生エネルギーへの巨額投資を目的にした“アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)”の具体化に向けた環境整備が目的だった。さらに岸田は8月、横浜市で開催されたアフリカ開発会議で石破首相の議長代理を務めてもいる。ちなみに同会議が目玉事業として発表したアフリカ・ホームタウン構想も岸田が首相時代に主導したもの。移民受け入れ拡大策として国民世論の厳しい批判にさらされ、構想を撤回することになったが、進次郎は総裁選への出馬に際し、6000万人もの外国人旅行者受け入れを言明して、岸田に歩調を合わせている。