ターゲットは日本の国際協力…「ロシア仕掛け」と報じられるSNS世論工作の狙い

公開日: 更新日:

 ロシアがSNSを通じて日本に情報戦を仕掛けているとの報道が話題だ。一体、どういうことか。

 読売新聞朝刊は8日、〈ロシアの国営メディアや在日公館が今年に入り、日本のウクライナ支援などを批判する日本語の投稿をSNSなどで急増させていたことが日本政府の分析で判明した〉と報道。ロシア国営メディア「スプートニク日本」などがODA(政府開発援助)や海外協力に対する批判を繰り返し、親ロ派のSNSアカウントを通じて拡散されたという。

 6日の日経新聞(電子版)も、〈ロシア「国際協力」で日本に情報操作 途上国支援、SNSで批判あおる〉との見出しで問題提起。国際協力機構(JICA)による海外支援に関し、〈政府の調査結果は、スプートニクの投稿をきっかけにJICAのウクライナ公共放送への支援に対する批判が急激に上昇したと結論づけた〉と報じた。

 JICAといえば、日本の地方自治体4市とアフリカ4カ国の交流を図る「ホームタウン事業」が移民を促進するという誤情報をキッカケに猛バッシングを浴び、撤回を余儀なくされたのが記憶に新しい。ホームタウン事業を巡る一連の騒動にロシアの情報操作があったかどうかは定かでないが、日本の途上国支援が標的にされている可能性はある。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態