日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

公開日: 更新日:

国債増発の一方「子ども手当」のブラックジョーク

自民党税調は高市忖度メンバーばかり。予算用途を決めやすくするために税調コントロール(C)日刊ゲンダイ

 物価高対策と称する大型補正の規模と中身が出てきたが、いきなり子ども手当を復活させ、おこめ券でごまかすなど、前代未聞のその場しのぎと人気取り。

 その裏で軍拡予算を膨張させ、ガソリン暫定税率廃止の財源は先送り。「責任ある」は舌先三寸。異論を許さない人事を固め、高市暴走の危うさばかり。

  ◇  ◇  ◇

 タガが外れたとしか言いようがない。「もっと」「もっと」の大合唱に押され、コロナ禍後で最大規模にまで膨らんだ。

 21日閣議決定される総合経済対策は、ガソリン税の暫定税率廃止など減税分を含めて21兆3000億円程度となる見通し。財源の裏付けとなる2025年度補正予算案の一般会計歳出は17兆7000億円程度。自治体や民間企業の支出を含めた事業規模は42兆8000億円程度と推計される。

 ずっと数兆円程度で推移していた補正予算の額は、コロナ禍で20年度から一気に跳ね上がり、コロナが落ち着いても10兆円超が常態化。それでも石破政権時の24年度は13.9兆円だったが、「責任ある積極財政」の高市政権は当初から“石破超え”を目指し、あれよ、という間に、18兆円近くまで積み上がった。

 対策に充当する国費は「生活の安全保障・物価高への対応」に11兆7000億円程度、「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」に7兆2000億円程度、「防衛力と外交力の強化」に1兆7000億円程度。自然災害やさらなる物価高、クマ被害の拡大など「今後への備え」として予備費を7000億円程度積み増す。

「規模で前年を超えないと積極財政への期待がしぼんでしまう」──。そうした空気が政府・与党に広がった結果の大型化である。中でもア然だったのは… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,504文字/全文3,239文字)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(2)

  2. 2

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(1)

  3. 3

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  4. 4

    2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う

  5. 5

    「日吉湯」は大満足のスーパー銭湯風銭湯 15台分の駐車場も完備

  1. 6

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(3)

  2. 7

    NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への“期待と不安”…第1話を見た時代劇研究家が語る

  3. 8

    “脇役中の脇役”仲野太賀に秀吉を補佐する弟・秀長はまさにハマリ役 NHK大河「豊臣兄弟!」スタート

  4. 9

    青学大・原晋監督も警戒! 早大総長の「2億円の置き土産」は来年開花するか

  5. 10

    矢沢永吉と郷ひろみ…NHK紅白で浮き彫りになった“待遇格差”の現実 視聴率35%回復も問題山積