著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

マムダニ会談からトランプ政権が「政策転換」か? 米国では与野党が騒然

公開日: 更新日:

 さらに驚いたのは3日後24日の報道だ。

「トランプ政権が、オバマケア(アフォーダブル・ケア・アクト)の医療保険料補助金の延長を検討している」という。オバマケアに対する「拡大補助金」は、この年末までに議会で延長されなければ、2400万人の加入者の保険料自己負担が、来年1月から平均で約2倍に上昇する。オバマケア廃止をもくろむ多数派の共和党は延長に反対し、強硬姿勢を続けてきたが、これをトランプ氏が覆すかもしれない。これも中間選挙に向けてのアピールだろう。

 しかし、長年オバマケアを守るために戦ってきた民主党にとっては、この動きはもろ刃の剣となる。党としてのアイデンティティーを奪われかねないからだ。一方、小さな政府を打ち出す共和党からは強い反対も予想され、政局は混沌としている。

 多くのアメリカ人は、党派のイデオロギーよりも、生活負担を減らしてくれる政治家を求めている。「アフォーダビリティー」は中間選挙を占うキーワードとして、さらに注目されそうだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因