山上徹也被告が社会にもたらしたもの 安倍元首相銃撃で検察が無期懲役求刑

公開日: 更新日:

 夫の自殺、長男の病気をきっかけに旧統一教会に入信した山上被告の母親は家庭を顧みず、多額の献金を繰り返し、自己破産した。一家の生活は破綻し、長男は自殺に追い込まれ、家族はバラバラに。人生を翻弄され、絶望の淵に突き落とされた山上被告は、安倍氏が教団に送った「韓鶴子総裁をはじめ皆さまに敬意を表します」というビデオメッセージを見て、「教団が社会的に認知される」と絶望感と危機感を抱いた。

■旧統一教会には今年3月に東京地裁が解散命令

「全国霊感商法対策弁護士連絡会」の代表世話人で、被告側証人として公判に出廷した山口広弁護士がこう言う。

「本人と面会して感じたのは、気の毒な男であり、かわいそうな男だなと。思い込みがあって宗教に傾倒した母親を完全に否定できないやさしい心を持っています。兄の自殺後、母親と向き合おうとしたが、母親は何も変わらなかった。弁護団が宗教2世に対し、しっかり向き合っていれば……。申し訳ないという気持ちがある」

 元首相を手製の銃で殺害した前代未聞の事件は社会に衝撃を与えた。同時に旧統一教会と政治の距離の近さや教団の高額献金、違法勧誘、宗教2世問題が次々あぶり出された。今年3月には東京地裁が教団に解散命令を出し、年度内にも東京高裁が命令の是非を判断する。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒