トランプやりたい放題のベネズエラ攻撃を傍観 日欧の「弱腰外交」に中国ロシアが高笑い

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グリーンランドとの二重基準

 ところが、トランプ大統領がベネズエラ攻撃後にデンマーク領グリーンランドに関して「国家安全保障の観点から必要」と改めて領有への野心をのぞかせると、欧州各国は一斉に反発。「グリーンランドの未来はグリーンランドとデンマークだけで決めるべきだ」(スターマー首相)、「グリーンランドは欧州の領土だ」(バロ外相)など、ベネズエラ攻撃の“黙認”とは打って変わった態度である。

 元外交官の美根慶樹氏(平和外交研究所代表)が言う。

「スターマー氏が『マドゥロ政権の終焉に同情しない』と表明したのが象徴的です。要するに欧州は大前提として『マドゥロ政権に正統性はない』とみなしており、強引でも体制転換は致し方ないと考えている節がある。だから明確に米国を国際法違反と非難しない。一方、グリーンランドを含むデンマークはNATOの一員ですし、ましてや独裁国家でもないから黙ってはいられない。こうした二重基準では、中ロなど権威主義国家に対し、ますます国際秩序に基づく行動を促しづらくなる。だからこそ、日本政府には米国に『力による現状変更は認めない』という姿勢を明確に見せて欲しいものです」

 日欧の弱腰・ダブルスタンダード外交に、ベネズエラ攻撃を糾弾する中ロや北朝鮮はニンマリということ。国際秩序に真っ向から挑むトランプ政権もまた“ならず者”だ。

  ◇  ◇  ◇

 米トランプ大統領による南米ベネズエラへの攻撃については関連記事【もっと読む】『南米ベネズエラを攻撃した米トランプ大統領の狙いは「西半球支配の始まり」と専門家が分析』で詳報している。

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