トランプやりたい放題のベネズエラ攻撃を傍観 日欧の「弱腰外交」に中国ロシアが高笑い
グリーンランドとの二重基準
ところが、トランプ大統領がベネズエラ攻撃後にデンマーク領グリーンランドに関して「国家安全保障の観点から必要」と改めて領有への野心をのぞかせると、欧州各国は一斉に反発。「グリーンランドの未来はグリーンランドとデンマークだけで決めるべきだ」(スターマー首相)、「グリーンランドは欧州の領土だ」(バロ外相)など、ベネズエラ攻撃の“黙認”とは打って変わった態度である。
元外交官の美根慶樹氏(平和外交研究所代表)が言う。
「スターマー氏が『マドゥロ政権の終焉に同情しない』と表明したのが象徴的です。要するに欧州は大前提として『マドゥロ政権に正統性はない』とみなしており、強引でも体制転換は致し方ないと考えている節がある。だから明確に米国を国際法違反と非難しない。一方、グリーンランドを含むデンマークはNATOの一員ですし、ましてや独裁国家でもないから黙ってはいられない。こうした二重基準では、中ロなど権威主義国家に対し、ますます国際秩序に基づく行動を促しづらくなる。だからこそ、日本政府には米国に『力による現状変更は認めない』という姿勢を明確に見せて欲しいものです」
日欧の弱腰・ダブルスタンダード外交に、ベネズエラ攻撃を糾弾する中ロや北朝鮮はニンマリということ。国際秩序に真っ向から挑むトランプ政権もまた“ならず者”だ。
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