検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇
だが、諦められない私は、何とか大義名分をひねり出し、社のナンバー2に早朝電話をかけ、渋々了解させた。だが、東京地検の動きは予想以上に苛烈だった。
発売から2日後、メンツを潰された地検は、あれほど憎んでいる麻原の名前を勝手に使って、私と社を訴えてきたのだ(名誉毀損は親告罪)。さらに地検は社のヤメ検を使って、「調書のコピーを出さなければ、社の経理にガサをかける」と、脅しをかけてきたのだ。
経理書類を根こそぎ持っていかれれば、この事件とは関係ない社の不都合を検察に握られてしまう。追い詰められ動揺した幹部連中は、私にこう言った。「業務命令だ。コピーを渡せ」。その夜、社に来た地検の人間にコピーを渡し、池袋でやけ酒を飲んだ。社を辞められず、検察権力に屈した自分が情けなかった。
あれから30年。村木厚子厚生労働省元局長事件で大阪地検特捜部主任検事の証拠改ざん事件(2010年)などが起こり、ついには大阪地検のトップ・北川健太郎が女性検事への性的暴行事件で逮捕されるに至って、検察の威信は地に落ちた。


















