「ケガのデパート」が86試合フル回転 上原に「世界一の反動」は?

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 来年4月で39歳。本人が「この1年は精神的にも肉体的にもキツい時期があった」と話すのももっともなのだ。

 もちろん、上原なりにオフは入念な体の手入れをしている。メジャー移籍後は個人的に整体師やジムと契約、オーバーホールも兼ねたトレーニングに励んでいる。

 しかし、体力や故障以上に精神面の疲労を危惧するのは、JスポーツのMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏だ。

「今季は中盤から守護神として重要な場面を託されたし、初めての大舞台での登板が本人にとっては大きなモチベーションになったはずです。疲労がピークに達していたとしても、気力で乗り切れたのでしょう。今季は自分の活躍が世界一につながり、達成感もあるのではないでしょうか。プロである以上、(来季以降も)試合に臨む姿勢は変わらないとはいえ、体力が落ちたとき、今季のように気持ちでカバーできるかどうかは懸念材料ですね」

 強豪チームの抑えを任された充実感、頂点を極めた達成感がマイナスに作用しないとも限らないのだ。

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