那須川の「大言壮語」にガックリ…陸連判断は正しかった
<横浜国際女子マラソン>
なんとも情けない「4位」に終わったのが、横浜国際女子マラソンの那須川瑞穂(33)。昨年の同大会では日本人最高の2位でフィニッシュ。それでも2時間26分42秒の平凡なタイムと消極的なレース運びから、今年8月の世界選手権(モスクワ)代表から漏れた。
今大会は来年9月に行われるアジア大会(韓国・仁川)のキップがかかる。スタート前には、「ラスト勝負になれば一発でスパートを決めて、昨年の自分を超えるタイムを出したい」と強気だったが、レース内容にはがっかりさせられた。
25キロまでは先頭の野尻あずさ(31)に併走するもその後はズルズル後退。26キロ過ぎにはマヨロワ(36=ロシア)に抜かれ、36キロ過ぎからはアウグスト(32=ポルトガル)の背中を見ることに。
2時間30分(27秒)も切れずに4位でゴールした那須川は「自分の実力を知った。練習不足というか、脚がついていかなかった」と言った。
日本陸連は不甲斐ない女子マラソン陣に刺激を与えるため、今年の世界選手権代表枠を「5」から「3」に減らした。落選した那須川はショックのあまり泣きじゃくり走る意欲を失った。小出監督に「次がある」と励まされ「誰もが認める強いランナーになる」とリベンジを誓っても実力が伴わなかった。