球団は大減俸にニンマリも…「中日選手の副作用が心配」と専門家

公開日: 更新日:

「いわゆる劇薬を注入したことで、副作用も考えられる」
 と言うのは、人材コンサルタントの菅野宏三氏。

「『信賞必罰』を掲げたことによって選手が萎縮してしまう可能性がある。『よし、やってやろう!』と意気込む選手もいるだろうが、中には『成績を残せなかったら給料を大幅に下げられる。井端のようにケガをして手術したら、退団に追い込まれる。クビを切られる』と、ガチガチになる選手だっているはず。その上、チームが勝てないとなったら、『今年も年俸を下げられる』とやる気をなくす危険もある。モチベーションをどう保つかです」

 今年は、昨年ドラフト1位の福谷が減額制限の上限となる25%減でサインした。1年目のオフとしては異例といえる。前出の菅野氏が言う。

「来年以降の新人獲得に影響するかもしれない。即戦力として期待された大卒新人ですぐに活躍する選手は限られている。2~3年は『様子見』も必要でしょう。でも1年目からいや応なしに下げられるのなら、プロを目指す選手や指導者、親御さんが中日に対して不安を抱くことになるでしょう」

 中日ファンは落合GMの就任で強い中日の復活を期待している。カネは削ったが、その副作用をどう抑えるか。GMは現場で采配を振れないだけに、中日でのV字回復は困難を極めることになるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー