柔道GSではっきり 「負け戦」に重量級選手を出す全柔連の“愚行”

公開日: 更新日:

 日本柔道が最後に失速した。「グランドスラム(GS)東京2013」の最終日は1日、男女5階級を行い、女子78キロ超級は金・田知本愛(24)、銀・山部佳苗(23)の2人が表彰台に上がった。

 一方の男子は米国人を父に持つ90キロ級のベイカー茉秋(ましゅう)(19)が決勝で09年世界選手権覇者の李奎遠(韓国)に優勢勝ちして金メダルを獲得。男子重量級の金はベイカーの1個のみ。100キロ超級は原沢久喜(21)、百瀬優(24)の2人が準決勝で敗退し銅メダル、100キロ級はメダルなし。2日目までに金を独占した男女の中軽量級とは対照的に男子の重量2階級は不甲斐ない結果に終わった。

 GSは開催国に各階級4枠(他国は最大2枠)を与えられる。中軽量級の躍進は当然、割り引く必要があるとはいえ、地元有利の国際大会ですら勝てない重量級勢の弱体ぶりがあらためてハッキリした。

■お家芸の面目のためか?

 過去の五輪で複数の金メダリストを輩出しているだけに、日本の柔道界では依然として重量級を重視している。五輪や世界選手権に派遣する際には、全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員会で重量級の選考に最も時間を費やすほどだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」