オリ1位 吉田一将「野球だけの子にしたくない」…両親が施したスパルタ英才教育

公開日: 更新日:

 清美さんは派遣の仕事で家計を支えた。

 小2で軟式野球を始め、小4で硬式に転向。が、「野球だけをやらせていたわけではないんです」と清美さん。その前からすでに公文、習字、合気道の3つを習っていた。野球を始める時、「何か1つでもできなくなったら野球をやめること」と清美さんと約束。公文が週2日、習字と合気道が週1日ずつ、土日と祝日は野球と忙しい日々を送っていた。それでも吉田は約束を守り、小学校卒業までこの4つを続けた。この頃、清美さんは潜さんに聞いたことがある。

「一将は野球の才能あるの?」

 すると、潜さんはこう答えたという。

「ないと思うよ……」

 花が咲くのはまだまだずっと先のことだった。

■「2人とも手を上げた」

 野球は潜さん、勉強などは清美さんと橿原市内でOLをしている姉の宏美さん(28)が面倒を見た。しつけは厳しかった。

「2人(両親)とも手も出しました。人の道を外れないよう、親への態度とかに関しては厳しくしました。中学に入っても、家庭教師に週1で来てもらっていました。成績は500点満点中400点くらいはありました。『400を切ったら家庭教師を週2にするよ』って脅したりして(笑い)。その頃は将来プロ野球選手になるなんて夢にも思ってませんでしたから、野球だけの子にはしたくなかった」(清美さん)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に