新入札制度も絡んで…阪神の新守護神・呉昇桓獲得の“全真相”

公開日: 更新日:

 その間、待たされていた阪神はヤキモキ。サムスンの関係者に会い、「うちの上層部は慌てている。いったいどうなっているのか?」と、呉の動向を探っていた関係者もいたという。

■したたかな代理人

 阪神と楽天には“因縁”がある。楽天の星野監督は02年から2年間は阪神監督、04~08年までシニアディレクター(SD)を務めた。

「阪神と楽天、それぞれにメンツがある。阪神は楽天に、楽天は阪神だけには呉を取られたくないと考えていたはずです。しかも阪神は、初の韓国人選手の獲得ということもあり、営業面も考えてかなりの条件を提示。呉が、在日韓国人の多い大阪を住居にしたいという希望ものんだ。呉の代理人は阪神に対し、『他にも呉を欲しい球団がある』という話をして条件の吊り上げを狙ったとも聞いた。結果的に球団の資金力の差が出たとはいえ、したたかな代理人ですよ」(球界関係者)

 結局呉サイドは、待たせていた阪神と11月23日に契約合意した。呉は12日、本拠地となる甲子園を見学。「ファンで埋まっているのを想像したら、楽しみになってきた。セーブを挙げたイメージも湧いた」と、気合十分だった。

 貴重な先発のスタンリッジを出してまで取った韓国人右腕。2年9億円(移籍金5000万円含む)相当の働きをするか、それとも高い買い物になるか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー