嶋のサインにもNO 楽天・松井裕が初陣で見せた「聞き流し力」

公開日: 更新日:

■コーチのフォーム修正も無視

 まだ高校を卒業していない18歳らしからぬ度胸のよさは、投球フォームにしてもそうだ。

 松井裕はキャンプ開始6日にして、佐藤投手コーチからフォーム修正を命じられた。松井裕といえば、踏み出した右足を投げる瞬間に突っ張らせ、左腕をほぼ垂直に振り下ろすという特徴的な投げ方。角度と威力のあるボールを投げられる半面、体重移動に難があり、投げ終えた後は体が三塁方向に流れることが多い。肩やヒジの負担も大きい、と右足を曲げて投げるオーソドックスなものにするようメスを入れられていた。

 松井裕も当初は「徐々に変えていければ」と言いながらも、この日は高校時代と何ら変わらぬ投げ方。佐藤コーチの指導はみじんも感じさせなかった。

 このふてぶてしい態度こそ、プロでは必要不可欠だ。二軍投手コーチ時代、ルーキーたちに決まって「耳かき」をプレゼントしていた評論家の権藤博氏は、キョトンとする新人に何と言ったか、かつて日刊ゲンダイ本紙のコラムでこう書いている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑