嶋のサインにもNO 楽天・松井裕が初陣で見せた「聞き流し力」

公開日: 更新日:

「コーチの話が右から左に通り過ぎるように、これで耳掃除をしなさい」

「コーチから何か言われたら、ハイ、ハイと元気よく返事はしなさい。コーチは間違ったことは言わない。しかし、アドバイスはすべてを聞かなくていい。必要と思えばやる。自分で取捨選択し、合わないと思えば右から左に聞き流す。そのくらいのずぶとさがなければダメだ。君たちは素質があるからプロに入ってきたんだ。自信を持ちなさい。そのための耳かきだよ」

 松井裕はこの日、正捕手の嶋(29)のサインにも首を振って変化球を投げていた。これも並のルーキーにはできないことだろう。

 星野監督は「ない!」と言うものの、もちろん、牽制やフィールディング、制球難にスタミナ不足と課題は山積み。が、それは1年目の田中(現ヤンキース)もたどった道だ。

 田中はプロデビュー戦で二回途中6失点KOされ、ベンチで号泣。それでも翌週の試合では6回を無失点に抑えた。1年目は12球団ワーストの28盗塁を許しながらも、翌年以降は克服した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす