J浦和を悩ます 無観客試合の損失とサポーターの不満噴出

公開日: 更新日:

 人種差別横断幕事件で処罰を受けた浦和は、今回の騒動でどの程度の損失をこうむるのか?

 無観客試合(23日の清水戦)で入場料収入分の利益約1億円がフイになり、グッズ販売店や飲食店閉鎖で売り上げ約2000万円の損失。営業場内看板掲出スポンサーへの違約金が約5000万円といわれている。あとバカにならないのが、清水戦の警備費用だ。

「当日、浦和のサポーター集団が《スタジアム周辺を埋め尽くし、ピッチの選手に届くように応援しよう》と意気込んでおり、試合前から3万人前後のサポーターが集結するともっぱら。通常の5倍程度の警備員を配する予定。この費用が1000万円。浦和の損失は計2億円といったところ」(サッカー記者)

 浦和は、混乱回避のために地元警察と《スタジアム周辺の公園など立ち入り禁止にすべきでは》と協議中。しかし、そうなったらなったでサポーター集団から「オレたちは無関係。スタジアムに近づくことも出来ないのか!」と不満噴出は火を見るよりも明らか。

「そもそも《なぜ無観客なのか? 当該サポーター集団の立ち入り禁止で十分じゃないか》という意見も根強く、これで周辺まで立ち入り禁止となったら怒りに火を注ぐだけ。清水戦前に《当該サポーター集団をスタジアム前に連れてきて謝罪させろ!》なんて厄介な声もあり、試合当日は間違いなく暴動騒ぎに発展すると懸念する向きもある」(放送関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋