新人開幕4番王手 ロッテ「アジャ」井上の意外な“理論派”ぶり

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 どうやら開幕4番は決まった。

 ロッテドラフト5位ルーキー、井上晴哉(24=日本生命)が23日のヤクルト戦でもスタンドを沸かせた。二回先頭、相手先発ナーブソンの内角直球を左翼ポール際に運び、22日のオープン戦1号に続く、2打席連続弾。4打数3安打で打率を.435まで上げてオープン戦を首位打者で終えた。ちなみに新人のオープン戦首位打者はドラフト制度施行以降、初の快挙だ。

 ロッテは4番に座るはずの今江が「左ふくらはぎ筋膜炎」で開幕は絶望。井上はチームとしては64年ぶりとなる「新人開幕4番」が決定的だ。

 180センチ・114キロの体格に、女子プロレスラーのアジャ・コング似の風貌から「幕張のアジャ」と呼ばれ、すでに多くのファンを獲得している。

■和製大砲への期待

 ロッテのある関係者は、「あの外見ですが、クレバーな選手です」と言ってこう続ける。

「キャンプで初めて話した時、こいつは違うなと思いましたね。大学や社会人出身でも、打撃に関しては自分の考えを言語化できず感覚でものを言う選手が多い。井上は打撃理論がしっかりしていて、特に体の動きに詳しい。例えば、<右足の股関節を切り上げると右足に体重が乗り、バックスイングでタメができる。ボールを長く見ることができるから変化球に対応できるし、右方向にも打てる。骨盤は踏み出した足の股関節を軸に回転させる>といった説明をする。できる、できないは別にして<こういう体の使い方をすると、必ずミスをする、または成功する>ということがわかっている。少し神経質な面もありますが、頭で野球をやるタイプの選手ですね」

 和製大砲不在に泣かされてきたロッテの救世主になるか。

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