ダメ虎投手陣で抜群の安定感 “無名の男”岩崎優の反骨心

公開日: 更新日:

「ここまで活躍するとは思っていませんでした」スポーツライターの安倍昌彦氏がこう言った。

 9日のDeNA戦、阪神ドラフト6位左腕・岩崎(国士舘大)が7回1失点と好投。安倍氏が岩崎を知ったのは、彼が清水東高(静岡)時代、まだ外野手をやっていた時だった。

「静岡に左打ちでパンチ力のあるいい外野手がいると聞いていたが、清水東高は進学校。岩崎がいた頃も夏の大会で2回戦敗退しているように才能はあれど、ほぼ無名の存在だった。大学に進学して1年秋から4番を打ち、打者として生きていくのかと思ったら、2年春から投手デビュー。今まで投手をやっていたような球持ちの良いキレのあるボールを投げた。外野手から投手に転向したケースでは、勢いに任せたいわゆる『野手投げ』をする選手が多いもの。高校から本格的に投手をやっていたら、もっと騒がれていたでしょう」

■熱狂的な甲子園マウンドで涼しい顔

 前回、プロ初登板初先発となった2日の中日戦ではプロ初勝利をマーク。速球は140キロに満たないが、ボールに角度があり、打者の手元で伸びる。特にカーブ、スライダーの低めの制球力があり、DeNAの打者はみな差し込まれていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも