女子プロボクシングの旗手・風神ライカは格闘家で再出発

公開日: 更新日:

 女子プロボクシングの日本人世界王者は現在7人を数える。まさに黄金時代を迎えているが、この人がいなかったら、今の女子ボクシングの隆盛はなかったかもしれない。日本人女子プロボクサーのパイオニア的な存在で、3階級の世界タイトルを獲得した風神ライカさんだ。児童養護施設で育ったことが話題になり、ライカさんを取り上げたドキュメンタリー番組やテレビドラマが放映された。しかし、最近は名前を聞かない。今どうしているのか。

「去年8月、韓国であった女子世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦で負けた後、所属ジムから引退勧告を受けましてね。年齢や身体的なダメージを考えてくれての勧告だったんでしょうが、ワタシとしてはやめるつもりは毛頭なかったし、何より自分の人生は自分で決めたかった。だから、“続けたい”“ダメだ”とジム側と随分やりとりしましたよ。でも、よくよく考えたら、ワタシが一番求めてるのは、自分が生きてるって実感を得ること。その手段はボクシングじゃなくてもいいわけで、ならば闘う土俵を変えて、もう一回チャレンジしようと決めたんです」

 JR巣鴨駅近くのキックボクシングジム「TARGET」で会ったライカさん、まずはこう言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし