「統一球問題」でいまだ飛び交う守備陣の怒りと戸惑い

公開日: 更新日:

 現場からは怒りと戸惑いの声が少なくない。統一球が「飛ぶボール」になっていた問題で、29日の試合から反発係数の基準に適合するボールに切り替えるという。

 18日の阪神戦では、ヤクルトの小川が鳥谷の強烈な打球を右手に当てて骨折。巨人の菅野も16日のヤクルト戦で、2打席連続でゴロを右手に当てた。

 ボールの反発力が上がったことで、選手からは「打球が速くなった」「以前よりもボールを重く感じなくなり、バットが折れなくなった」という声も聞こえる。

 ヤクルトのベテラン左腕・石川はこう話す。

「普段からゴロ捕球の練習はしているが、打球が速くなると反応できなくなることもある。だからといって怖がっていてはいけない。小川も、もし打球が顔に当たっていたら、大変なことになっていたかもしれない」

■「振ったらすぐ飛んでくる」

 野手も必ずしも「飛ぶボール」を歓迎しているわけではない。22日の広島戦で先制打を打ったヤクルトの川端は「三塁を守っていても打球が速く感じる」と言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし