「統一球問題」でいまだ飛び交う守備陣の怒りと戸惑い

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 現場からは怒りと戸惑いの声が少なくない。統一球が「飛ぶボール」になっていた問題で、29日の試合から反発係数の基準に適合するボールに切り替えるという。

 18日の阪神戦では、ヤクルトの小川が鳥谷の強烈な打球を右手に当てて骨折。巨人の菅野も16日のヤクルト戦で、2打席連続でゴロを右手に当てた。

 ボールの反発力が上がったことで、選手からは「打球が速くなった」「以前よりもボールを重く感じなくなり、バットが折れなくなった」という声も聞こえる。

 ヤクルトのベテラン左腕・石川はこう話す。

「普段からゴロ捕球の練習はしているが、打球が速くなると反応できなくなることもある。だからといって怖がっていてはいけない。小川も、もし打球が顔に当たっていたら、大変なことになっていたかもしれない」

■「振ったらすぐ飛んでくる」

 野手も必ずしも「飛ぶボール」を歓迎しているわけではない。22日の広島戦で先制打を打ったヤクルトの川端は「三塁を守っていても打球が速く感じる」と言う。

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