プロ野球で続出するドーム球場「天井直撃弾」の原因は?

公開日: 更新日:

 今季に入ってドーム球場の「直撃弾」が急増している。先月9日に東京ドームで行われた広島戦で巨人・村田が左翼天井にぶら下がる照明機器にボールを直撃させる本塁打を放ったかと思えば、30日にも同球場でヤクルト・バレンティンが高さ約55メートルもある屋根(最高地点は61.69メートル)に打球を直撃させる「左前打」を記録した。

 6日には京セラドームでもオリックス・ペーニャが左翼後方の天井付近にボールを当てる特大弾。天井や周辺の機器にボールが当たりまくっているのである。

 東京ドームが開場した1988年当時、本塁打や内野フライが天井に当たることは皆無だった。それは、当時の打球が天井に当たらないことを想定し、球場の高さや容積に余裕を持たせていたからだ。97年に開場した京セラドーム(当初は大阪ドーム)は東京ドームの数値を考慮したうえで、グラウンドから屋根の高さを60メートルに引き上げたといわれる。

 それが今や、当たり前のように直撃弾が出るようになった。東京ドームや京セラドームの設計者は頭を抱えているはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー