プロ野球で続出するドーム球場「天井直撃弾」の原因は?

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 今季に入ってドーム球場の「直撃弾」が急増している。先月9日に東京ドームで行われた広島戦で巨人・村田が左翼天井にぶら下がる照明機器にボールを直撃させる本塁打を放ったかと思えば、30日にも同球場でヤクルト・バレンティンが高さ約55メートルもある屋根(最高地点は61.69メートル)に打球を直撃させる「左前打」を記録した。

 6日には京セラドームでもオリックス・ペーニャが左翼後方の天井付近にボールを当てる特大弾。天井や周辺の機器にボールが当たりまくっているのである。

 東京ドームが開場した1988年当時、本塁打や内野フライが天井に当たることは皆無だった。それは、当時の打球が天井に当たらないことを想定し、球場の高さや容積に余裕を持たせていたからだ。97年に開場した京セラドーム(当初は大阪ドーム)は東京ドームの数値を考慮したうえで、グラウンドから屋根の高さを60メートルに引き上げたといわれる。

 それが今や、当たり前のように直撃弾が出るようになった。東京ドームや京セラドームの設計者は頭を抱えているはずだ。

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