プロ初勝利 中日・浜田は最後に開花した「ビッグ3」

公開日: 更新日:

「もう、めちゃくちゃうれしかったですね。本当に今日は助かりました。正直、何回持つかなと思っていたが…」

 そう言った谷繁監督にとっては、まさにうれしい誤算だった。予告先発の川上が試合前の練習中に腰の違和感を訴え、代役を告げられたのはプレーボールの1時間前。心配された初回を3人で打ち取ると、その後は130キロ台後半のストレートとスライダー、フォークで阪神打線を翻弄。プロ初先発で6安打11奪三振。まさかの完封劇でプロ初勝利を挙げた。

「今はまだ(プロ初勝利の)実感がなくて、わけがわからない感じ。ウエスタンでもずっと中継ぎをやっていたので、まさか先発のチャンスが回ってくるとは思わなかったからうれしかったです。やっとプロの第一歩を踏み出せた」(浜田)

 愛工大名電時代は、1年夏の甲子園でベンチ入りし、2年秋の明治神宮大会準優勝でプロの評価は急上昇。藤浪(大阪桐蔭―阪神)、大谷(花巻東―日本ハム)と並んで「高校ビッグ3」と呼ばれた。

 他球団は高校3年時の左肩痛を嫌いドラフト上位リストから外したが、中日は2位指名。プロ入り後は制球難でライバル2人に後れを取るも、昨秋キャンプで谷繁新監督が注目。台湾のウインターリーグで厳しい内角攻めを覚え、ひと皮むけた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”