広島快進撃“陰の立役者” 広瀬純に「幹部候補」の声

公開日: 更新日:

 頼りになる。9日の中日戦、1点を先制された直後の四回2死一、三塁の好機で6番の広瀬純(35)が中前に同点適時打。中日を3―2で下した逆転勝利の口火を切った。

 後輩から「純さん」と慕われる14年目のベテラン。チーム内では、野村監督以上の求心力があるともっぱらだ。

■練習量はチームで一、二

「昨年4月に15打席連続出塁の日本記録を作った際にお立ち台で、『何より勝ってよかった。ボクの記録は(ファンが)お酒のツマミにしてくれたらそれで満足です』と話したように、とにかく謙虚な男。チームで3番目の年長選手ながら、偉ぶったところがひとつもない。月並みだけど、真面目で練習熱心、35歳になった今でも練習量はチームで一、二を争う。後輩選手からはもちろん、松田オーナーの覚えもめでたく、引退後はコーチとしてチームに残ることが決まっているともっぱらです。国内FA権を取得した11年オフに、広島には珍しく3年の長期契約を結んだのも、幹部候補生の証しです」(地元マスコミ関係者)

 今季はここまで、24試合に出場して打率.278、1本塁打、12打点。成績は物足りないとはいえ、若手の面倒見がいいチームリーダーとして数字以上の貢献度がある。この日も、七回に勝ち越しの適時打を放った7年目28歳・松山の活躍を自分のことのように喜び、ベンチで何度も頭をなで回す姿があった。

 この日は出場がなかったものの、チームは中日を13対5の大差で下し、首位をがっちりキープ。広島の快進撃の裏に広瀬あり、なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  5. 10

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です