松坂大輔育ての親 横浜高・小倉清一郎氏が東大コーチに転身

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 日刊ゲンダイ本紙の週末版「続・鬼の遺言」コラムでおなじみ、横浜高校野球部の小倉清一郎コーチ(69)が今夏限りで退任することになった。横浜は春夏通じて全国制覇5度の高校野球の名門校。6月で70歳になることから、8月31日限りで退任となる辞令を先月、同校から交付されていた。

 今後は全国を巡回し、アマチュア野球の指導に携わりたい意向がある。かつてプロ野球の球団から誘われたこともある小倉コーチのもとには、北は北海道から東北、関東はもちろん、静岡、滋賀、宮崎、南は沖縄と、全国の高校から公式、非公式のオファーが殺到。他にもタイのナショナルチームからも声が掛かった。

■9月に初指導

 そんな中、現在74連敗中の東京大学野球部から「特別コーチ」の打診があり、これを快諾。現在、投手は元巨人の桑田氏、打撃は元中日の谷沢氏とプロOBが指導している。小倉コーチは勝つための作戦面などを含めた「チームプレー」を担当するという。9月には東大で初指導を行う予定だ。

 対戦相手を徹底的に分析し、緻密なデータを記した「小倉メモ」をもとに選手たちは公式戦を戦う。圧倒的に分が悪かった昨夏の神奈川大会、桐光学園戦でドクターKの松井(楽天)を丸裸にし、撃破した試合が記憶に新しい。選手の発掘、育成にも定評があり、メッツ松坂大輔ら、多くのプロ野球選手を育て上げた。

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