周囲は半信半疑? DeNA山口俊「9年目」の復活劇

公開日: 更新日:

「復活」を素直に信じていいのだろうか。
 1日のロッテ戦で07年9月以来、およそ7年ぶりの先発マウンドに上がり、6回2安打無失点で今季初勝利を挙げたDeNA・山口俊(26)のことだ。

 05年の高校生ドラフト1巡目で横浜に入団。当初は将来のエース候補として期待されながら、その後3年間は精神面の弱さと制球難で鳴かず飛ばず。4年目の09年から救援陣に加わり、頭角を現すようになったが、ここ2シーズンは再び不安定な投球に逆戻り。
 「投げれば打たれる」の繰り返しで、5月上旬には首脳陣から「救援失格」の烙印を押され、二軍落ちしていた。そんな男が先発復帰初戦で圧巻の投球を見せた。

 本人はこの日の好投の要因を、「中継ぎだと使えない球種を投げられた」「二軍で走り込み、体をつくり直すことができた」と分析。「これからは生まれ変わった僕を見せられるように頑張りたい」と、今後の先発に自信をみなぎらせていたけれど、たった1カ月の「突貫工事」でここまで劇的に変われるのかどうか。周囲は半信半疑なのだ。
 次回の登板で真価が問われる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは