騒ぎが目的化…日本サッカーの沈下を招いた未熟サポーター

公開日: 更新日:

 もともと日本にはサッカーを理解しているサポーターが少ない。ワールドカップの日本戦当日になると、どこからか青いユニホームを着た連中が湧いて出てくるが、その多くは“にわかサポーター”だ。日本代表が負けても、渋谷のスクランブル交差点でハイタッチをしたり、難波の道頓堀川にダイブしたりする。要するにサッカーに便乗して騒ぎたいだけ。試合内容なんてどうでもいいのだ。

 ワールドカップの日本戦視聴率は、ときに50%を超えてくる。実際、コートジボワール戦は、最高50.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。一方で、今年のJリーグ開幕戦の視聴率は3.5%しかない。圧倒的多数が“にわか”で占められているのである。

 日本代表の柿谷や山口、ウルグアイ代表のフォルランらが所属するセレッソ大阪では、“セレ女”と呼ばれる女性サポーターが増えているという。だが、彼女たちの多くの目当てはイケメン選手たちである。セレッソの攻撃サッカーが好きで足を運んでいるという人は、はたしてどれくらいいるのだろうか。ルールも知らないのに、人寄せパンダのジャニーズを目当てにバレーボールを見に来る女子と同じなら、一過性のブームで終わる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝