ヤクルト小川を直撃した「時速180キロ硬球」の恐怖

公開日: 更新日:

■脳裏に浮かんだ巨人・菅野

 小川は転々とするボールを追いかけながら、巨人の菅野のことが思い浮かんだという。

「直前の神宮での巨人戦(4月16日)で菅野(智之)さんが2度も打球を右手に受けながら、投げ抜いたことがすごく印象的だった。自分も投げなきゃ、と思ってボールを握ったものの、右手がいうことをきかなかった」

 リハビリ中はネットで打球直撃の映像を見たこともある。恐怖心もなかなか消えなかったとはいえ、「いい当たりをされたのは、厳しいコースをつけなかった自分にも問題がある」と切り替えた。
 前向きになれたのは「不幸中の幸い」もあったからだと言う。

「骨折したといっても、有鉤骨鉤がズレただけで済んだ。保存療法で対応できたんです。有鉤骨鉤は出っ張っている骨で、打球が当たった衝撃で骨が外れる危険もあった。そうなると手術が必要で、今季中の復帰は難しかったかもしれません」

 チームの菊池コンディショニング担当によると、「もし手術をしていたら投球再開まで2~3カ月はかかったかもしれない」と話す。

「チームに迷惑をかけた分、残りのシーズンで取り返したい」と意気込む小川の復活登板は間もなく――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動