「4四球」「93球」が証明した日ハム大谷の貪欲な“進化”

公開日: 更新日:

 この程度で満足しているわけにはいかない。

 日本ハム大谷翔平(20)が16日の西武戦に登板。5回3安打無失点に抑えてリーグ2位の9勝目(1敗)を挙げたものの、今季最多タイの4四球。93球を投げた時点で降板したのは、18日から始まるオールスターに出場することを踏まえて、首脳陣が配慮したからだろう。

 厚沢投手コーチは「(試合前の)ブルペンはびっくるするほど悪かった。いわゆる“横振り”という状態で投げていた」と話していた。それでは制球が悪いのも納得――。と言いたいところだが、球数と四球が多かったのは状態の悪さだけではなさそうだ。

■さらに上を目指す貪欲

「(コースを)狙いすぎて四球も多かったですし、球数が増えてリズムに乗り切れなかったですね」

 とは降板後の大谷の弁。そもそも大谷はコースを突かなくても、打者を打ち取れるだけの球威と球速を兼ね備えている。ましてオールスターを控えて早めの降板がわかっているなら、ストライクゾーン周辺にガンガン投げ込んで打ち取った方が、球数も節約できたはず。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層