露呈したスタミナ不足 楽天・松井裕「中継ぎ調整」の吉凶

公開日: 更新日:

 新たにスタミナ不足も露呈した。

 四回までストライクゾーンぎりぎりで勝負できていたのに、五回から突如、ストライクとボールがハッキリし始めた。それまでの全力投球がたたったのか、「ガス欠」の六回には無死から安打を許すと、その後は2四球を与え無死満塁に。ベンチはたまらずタオルを投げ入れた。

 本人もスタミナ不足を自覚しているようで、「六回は疲れが出てああなってしまった。フォアボール、フォアボールは、初回と二回の球数の多さが出てしまった。もう少し、バテないように、スタミナをつけないと」と話した。

 松井はここ1カ月、中継ぎをした。後先考えず腕を強く振ることで、忘れかけていた本来のフォームを取り戻した。速球も最速150キロをマークした。しかし、中継ぎに専念したことで、新たにスタミナの問題が生まれた。「中継ぎから先発ですから難しかったはず。先発の調整をすれば変わるかもしれないし、今後、(三、四回のような)ああいうボールが続くようになってくれればいい」とはこの日の女房役の小関。課題がひとつ解消されても、別の課題が噴出する格好で、本領発揮はまだまだ先になりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは