露呈したスタミナ不足 楽天・松井裕「中継ぎ調整」の吉凶

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 新たにスタミナ不足も露呈した。

 四回までストライクゾーンぎりぎりで勝負できていたのに、五回から突如、ストライクとボールがハッキリし始めた。それまでの全力投球がたたったのか、「ガス欠」の六回には無死から安打を許すと、その後は2四球を与え無死満塁に。ベンチはたまらずタオルを投げ入れた。

 本人もスタミナ不足を自覚しているようで、「六回は疲れが出てああなってしまった。フォアボール、フォアボールは、初回と二回の球数の多さが出てしまった。もう少し、バテないように、スタミナをつけないと」と話した。

 松井はここ1カ月、中継ぎをした。後先考えず腕を強く振ることで、忘れかけていた本来のフォームを取り戻した。速球も最速150キロをマークした。しかし、中継ぎに専念したことで、新たにスタミナの問題が生まれた。「中継ぎから先発ですから難しかったはず。先発の調整をすれば変わるかもしれないし、今後、(三、四回のような)ああいうボールが続くようになってくれればいい」とはこの日の女房役の小関。課題がひとつ解消されても、別の課題が噴出する格好で、本領発揮はまだまだ先になりそうだ。

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