最多勝、サイ・ヤング賞とも射程内 マー君は故障が“追い風”

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■プレーオフ進出に貢献なら有力

 万全の状態で復帰した田中は投手陣を支えるどころか、再びタイトル争いの輪に加わりそうだ。何しろ、ア・リーグの投手部門のタイトルレースは低調だ。現在、トップの13勝を挙げているのはポーセロ、シャーザーのタイガース勢。元中日のチェン(オリオールズ)ら7人が12勝で続く。田中は肘の違和感を訴えた7月8日のインディアンス戦まで18試合に登板し12勝4敗、防御率2・51。最多勝はもちろん、サイ・ヤング賞も十分、狙える位置につけている。

 サイ・ヤング賞はチームへの貢献度を示す「WAR」が一つの指標になっている。投手のWARは失点率や勝率などから算出され、米スポーツ専門局「ESPN」(電子版)によれば、田中のWARは現在、リーグ8位の「3.8」。リーグトップはマリナーズ・ヘルナンデスの「5.5」。復帰後の活躍次第で浮上するのは決して不可能ではない。

 今季の田中はメジャータイ記録となるデビュー戦から16戦連続クオリティースタート(QS=6回以上を投げ自責点3以内)をマーク。73年にスティーブ・ロジャーズ(エクスポズ)が作ったメジャー記録を41年ぶりに掘り起こした。オールスターの選手間投票でも327票を集めてア・リーグのトップで選出された。話題性は抜群だし、サイ・ヤング賞の投票権のある記者の印象度も高い。シーズン終盤に復帰してプレーオフ進出に貢献すればなおさらだ。

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