著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

プロ野球の鳴り物応援は「ヘイトドンガラ」から進化すべし!

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 叫ぶ引率教師の声なんぞ聞いちゃいないホテルのロビーに群れる修学旅行生らしき集団の阿鼻叫喚をかき分けてお先にエレベーターにまろび込んでドアが閉まり、静寂を勝ち得て、ぽはぁ~と小さく息を吐き出した安堵の瞬間。

 どれもちっとずつ違うが、騒がしいより静かなほうがいい典型として、プロ野球の10時過ぎを挙げたい。

 なんだ、あの皮も破れよと打ち鳴らすドンガラ大太鼓と、どうすりゃそんな音が出るんだ、てなキーの外れたチ~チキチ~チキしゃくに障るラッパのユニゾン合奏は! 最近少々ひいきにしている日ハムの応援ラッパなんぞ聞くに堪えぬ。ユニゾンというのはハーモニーではない。幼稚園の鼓笛隊の縦笛。同じ音を複数で吹き鳴らすレベルなうえ、やかましくて耳に悪い。あれはもはや集団ヒステリーである。

 プロ野球高校野球の応援も、鳴り物の選曲は70年代の山本リンダの「狙いうち」、ピンク・レディーの「サウスポー」から、60年代に田舎の映画館で見た覚えのある総天然色映画で、ディック・バン・ダイクがクラシックカーを運転しながら歌いだした「チキ・チキ・バン・バン」を早送りして繰り返すやら、どれも古色蒼然。

 野球が刻々と進化する中、くみとり便所臭さからちったぁ進化する気はないのか近所迷惑なヘイトドンガラ!

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