楽天新監督に浮上の古田敦也氏 古巣から再登板の声ない理由

公開日: 更新日:

楽天の次期監督候補に名前が挙がっても、古田君がヤクルト監督に復帰することはまずありません」

 ヤクルトのベテランOBがこう言った。楽天の次期監督候補に浮上している元ヤクルト監督の古田敦也氏(49)。次期監督を探しているのは楽天だけじゃなく、古巣のヤクルトだって同じ。なのに再登板の話は一切、聞こえてこないのはなぜか。

 冒頭のOBは、「古田君は06年に捕手兼任監督に就任し、わずか2年で追われるようにヤクルトを去った。その当時の『古田アレルギー』がいまもヤクルト内に蔓延しているのです」と、こう続けた。

「戦う選手会長として04年の球界再編騒動で『時の人』となった古田君は、05年オフに堀オーナーと当時の多菊球団社長の後ろ盾を得て、4億とも5億ともいわれる年俸で兼任監督に就任。同時に、球団内に『Fプロジェクト』を立ち上げ球団経営にも参画。フジテレビの日枝社長(当時)から補強資金を引っ張るだけでなく、球団の金庫が底を突きかけるほどの莫大な資金を投下して補強、ファンサービス拡大を試みましたた。とろこが順位は3位にとどまり、観客動員は前年比わずか1%増。古田改革は“大失敗”に終わったというのが、フロントの評価なのです。球団をないがしろにするスタンドプレーも目立ち、周囲から白い目で見られました。にもかかわらず、チームが低迷したのは、球団がバックアップしてくれないから、補強にカネを使ってくれないからと言い、当時のフロントはみな怒り心頭だったのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態