アジア大会 木崎の銀ではっきりした日本女子マラソンの低迷

公開日: 更新日:

 アジア大会(韓国・仁川)の女子マラソンが2日(午前9時号砲)行われ、日本勢ではロンドン五輪代表の木崎良子(29)が2時間25分50秒で2位。98年バンコク大会を制した高橋尚子以来となる日本勢の金メダル獲得はならなかった。優勝はキルワ(バーレーン)の2時間25分37秒。早川英里(32)は2時間33分14秒で4位だった。

 レースは12キロ付近からケニアから国籍を変更したキルワと木崎の一騎打ちとなった。出場選手中トップの2時間21分41秒の自己ベストを持つキルワが途中、何度も仕掛けては木崎がピタリとマークした。その後は2人の並走が続くも、35キロ過ぎにキルワがスパート。これに木崎はついていけず、みるみるうちに差は広がった。ゴール地点の「仁川アジア大会スタジアム」に入って最後の力を振り絞るようにペースを上げたが、時すでに遅し。木崎は2位でゴールした。

■低レベルのレースでも勝てない

 マラソンのアジア女王を決める大会とはいえ、出場しているのは大半がレベルの低い選手ばかり。11の国と地域から17人がエントリーしながら、実際に号砲を聞いたのは16人。中には明らかに調整不足の選手もいて、実質的にレースに加わったのは上位7~8人だけだった。ケニアから国籍を変えたバーレーン勢の2人がいたとはいえ、実力はアフリカ勢のトップクラスにはるかに及ばない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異