<第26回>フィギュアのプログラムはこうして作ります

公開日: 更新日:

連載鈴木明子 スケート人生「キス&クライ」

 バンクーバー五輪を9カ月後に控えた09年5月。私はフリーのプログラムを大幅に刷新するため、カナダのトロントを拠点に活動していた女性振付師のシェイリーン・ボーンさん(38)を訪ねました。

 カナダ人の彼女は元アイスダンスの世界チャンピオン。現役時代から私の憧れのスケーターで、表現力豊かな選手です。ジャンプでは他の選手に勝ち目のない私は、表現力や芸術性を伸ばさなければオリンピック出場はかなわない。氷上の表現力がフィギュア以上に重要視されるアイスダンス部門に身を置き、五輪開催国のカナダ事情に詳しい彼女に、私に合うプログラム作りをお願いしたのです。

 完成までの期間はわずか1週間。1週間というと短いようですが、このぐらいの期間が一般的です。

 彼女が最初に着目したのが私自身の「イメージチェンジ」でした。

 それまでの私はタンゴ調の曲に合わせ強さや激しさを強調する傾向がありました。その方がファンやジャッジの脳裏に演技が強く残ると考えていたからです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし