殊勲のソフトB吉村 秋山監督の「1対1指導」に心酔で復活

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■監督も四回の好走塁をベタ褒め

 そんな吉村をどん底から救い出したのが秋山監督だ。12年秋季キャンプで移籍直後の吉村を見るや、初日から手取り足取りのマンツーマン指導。グラウンドでの指導後は一緒に室内練習場にこもりきるなど、監督としての仕事そっちのけ。錆び付いた和製大砲の復活にかかりきりになった。

 秋山監督の個人指導は初日だけでは終わらず、1日3時間以上を実に1週間。横浜では周囲から半ばサジを投げられていただけに、吉村はすっかり秋山監督に心酔した。

 今季は代打中心ながら、5本塁打、29打点、打率.296。CSでサヨナラ打と決勝打を含む6打点と奮闘したのは、直前に発表された秋山監督の辞任と無関係ではないだろう。

 秋山監督が吉村の走塁を「初回の先制点も大きかったけど、2点目もいい点の取り方ができた」と褒めれば、試合中継の解説をした次期監督の工藤氏も「素晴らしい走塁ですね」と絶賛。恩返しと新監督へのアピールを同時にやってのけたのだから、大したものだ。

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