世界一ならずも 弱小球団をWSに導いたロ軍ヨスト監督の原点

公開日: 更新日:

■我慢の采配を覚える

 現役引退後はマイナーの指導者を歴任した後、90年代にブレーブスの黄金時代を築いたボビー・コックス監督の下で11年間、ブルペンコーチ、三塁ベースコーチなどを務めた。ブルワーズ監督を経て、10年途中には成績不振で職を解かれた元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン(現ヤンキース特別アシスタント)に代わって監督に就任。12年からは毎年、優勝争いに絡み、就任5年目で29年ぶりのポストシーズンに導いた。

「監督としての評価は芳しくなく、ブルワーズ時代から手腕を疑問視する声もあった。メジャーでは監督よりも参謀タイプとみられていました。それでも、ロイヤルズでは若手に積極的にチャンスを与えている。今季はムスタカス内野手が一本立ちしたように、結果が出なくても使い続ける辛抱強さが出てきた。戦力が限られたチームで指揮を執り、我慢の采配を覚えたのでしょう」(アメリカ野球愛好会副代表・鈴村裕輔氏)

 弱小球団をワールドシリーズに導いただけに、今オフ、評価は再考されそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”