世界一ならずも 弱小球団をWSに導いたロ軍ヨスト監督の原点

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■我慢の采配を覚える

 現役引退後はマイナーの指導者を歴任した後、90年代にブレーブスの黄金時代を築いたボビー・コックス監督の下で11年間、ブルペンコーチ、三塁ベースコーチなどを務めた。ブルワーズ監督を経て、10年途中には成績不振で職を解かれた元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン(現ヤンキース特別アシスタント)に代わって監督に就任。12年からは毎年、優勝争いに絡み、就任5年目で29年ぶりのポストシーズンに導いた。

「監督としての評価は芳しくなく、ブルワーズ時代から手腕を疑問視する声もあった。メジャーでは監督よりも参謀タイプとみられていました。それでも、ロイヤルズでは若手に積極的にチャンスを与えている。今季はムスタカス内野手が一本立ちしたように、結果が出なくても使い続ける辛抱強さが出てきた。戦力が限られたチームで指揮を執り、我慢の采配を覚えたのでしょう」(アメリカ野球愛好会副代表・鈴村裕輔氏)

 弱小球団をワールドシリーズに導いただけに、今オフ、評価は再考されそうだ。

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