著者のコラム一覧
小倉清一郎元横浜高校野球部部長

1944年(昭19)6月16日、神奈川県横浜市生まれの71歳。横浜―東農大を経て三菱自動車川崎―河合楽器で捕手として活躍。現役引退後、東海大一(現東海大翔洋)―横浜―横浜商―横浜で監督、部長を歴任。松坂、成瀬、涌井、筒香ら多くのプロ野球選手を育てた。98年の春夏連覇を含め、3度の甲子園優勝。渡辺前監督を支える名伯楽として主に技術面を指導した。対戦校の投手陣や打線の戦術分析に定評があり、名参謀と呼ばれた。14年夏限りで横浜のコーチを退任。現在は山梨学院や熊本・城北など、全国の各校で臨時コーチを務める。

短期集中マル秘実戦練習

公開日: 更新日:

 8月31日をもって横浜高校を退任し、9月からフリーになった。先月30、31日は明大と法大のセレクションに横浜の選手を引率。これが最後の仕事となった。

 選考会とはいえ、いい選手には春先に大学側から声が掛かる。ベースランニングや遠投の数値を測り、投球、打撃、守備の実技もある。アピールできれば無名の選手にもチャンスはあるが、枠は1人か2人だろう。明大の場合は34人中、半数程度しか合格しないと聞いたから狭き門だ。選手はたいてい監督などの指導者を伴って参加する。

 私と同じく、今夏限りで九州国際大付を退任した若生正広監督も選手と一緒に法大に来ていた。もちろん甲子園出場は大事だが、名門大学とのつながりも同様に重要。「来年以降もよろしくお願いします」という願いを込めて、各指導者は大学に顔を出している。

 フリーになって初の仕事は北大津だった。夏は滋賀大会決勝で惜しくも近江に敗れた。付き合いがある北大津の宮崎裕也監督からの依頼だった。数日間の滞在で教えられることは限られる。すぐに実戦で生きる「中継プレー」を練習と黒板を使ったミーティングで講義した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?