FA大引が引く手数多 日ハムは「人的補償選手」に舌なめずり

公開日: 更新日:

 日本ハムの大引啓次内野手(30)が国内FA権を行使する引き金になったのは、首脳陣とのコミュニケーション不足といわれる。会見で本人は「来年も一緒にやろうという言葉を頂けなかった」と言ったし、起用法を巡って開幕前から首脳陣のひとりと確執がウワサされていた。

 しかし、首脳陣の側にも言い分があるのだという。OBのひとりが「本当に(田中)賢介が帰ってくるなら、大引は必要ないというのが首脳陣の本音でしたから」とこう言った。

「賢介が二塁に戻ってくれば、今季、二塁だった中島卓也(23)を遊撃に回せる。大引は一時期と比べて左右の動きの衰えが顕著で、守備だけなら中島の方が上という声もあるくらい。そうなると大引は三塁に押し出されることになり、ポジションがダブついてしまう。仮に小谷野(34)までFAで出て行ったとしても、三塁には近藤(21)や西川(22)がいます」

 さて、日本ハム首脳陣に「遊撃守備は中島以下」といわれた大引は、それでも他球団の間でモテモテだ。当初から獲得に乗り気だったヤクルトで決まりかと思ったら、古巣のオリックスに加え、楽天まで手を挙げるといわれる。

 大引はランクBのFA選手だから、移籍なら人的補償が生じる。日本ハムは大引がFA権行使を表明する以前から、他球団の人的補償選手を精査していたというウワサがある。大引の思わぬ人気高騰に、この球団の補償選手が取れるかもしれないと、舌なめずりしているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」