選手拍子抜け…巨人宮崎キャンプ“大甘スタート”の裏事情

公開日: 更新日:

 なんてことはない、原監督がストップをかけていたのだ。新主将がいきなり別メニューという締まらないスタートに、体調管理がなっていないと叱責するでもなく、「野性は深い言葉。体調が悪いときに休むのも野性だから」と独特な物言いで擁護したから、坂本も拍子抜けしたのではないか。

 投手陣もマイペース。原監督が「横一線」を強調した昨年は、初日に一軍投手全員がブルペン入りした。斎藤投手コーチが、「30年のプロ生活で初めて」と目を丸くした熱気だったが、今年は菅野と新外国人のポレダがブルペン入りを回避。「今年はブルペンでどんどん投げてもらう」と強制も辞さずの姿勢を見せていた前日とは打って変わって、こちらも、フタを開けてみれば、“マイペース調整、大いに結構”といった雰囲気だったのである。

 先月のスタッフ会議で白石オーナーが、昨季前半に沢村、亀井、内海らが相次いで故障離脱したことを念頭に、「故障者が出ないように基礎的な体力づくりとか、コンディション調整をしっかりやらなきゃいけない」と命じたことが、遠因にあるともっぱらだが、かくして、今年の巨人キャンプは、「野性」とは名ばかりのノンビリしたものになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”