釜本氏がアギーレ後任選びを心配 「拙速に決めれば二の舞」

公開日: 更新日:

 今回のアギーレ八百長騒動を言葉にしてみる。「遅きに失した」。これしかないだろう。

 昨年9月、スペインの地元紙が八百長疑惑を報道。日本サッカー協会の原専務理事が「アギーレ監督は疑惑を全面否定」と話したのは、翌月の10月9日のことだった。

 その後、サッカー協会は、どれだけ本気になって八百長疑惑について調査したのだろうか。

 昨年12月15日、スペイン検察当局がアギーレ監督、選手ら40人以上を告発した。それでもサッカー協会は「進捗状況を見守りたい」という立場を崩さなかった。

 昨年のうちに日刊ゲンダイなどで主張させてもらったが、いくらアギーレ氏が推定無罪を訴えたとしても「火のないところに煙は立たない」。少なくとも告発された時点で、アギーレ氏をスパッと解任すべきだった。

 サッカー協会の幹部たちは、どうして告発された段階で解任に踏み切れなかったのか? アギーレ氏の「任命責任」を問われたくない――という意識が働いたのだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性